はじめに
「老後の生活は大丈夫だろうか……」 そんな漠然とした不安が、私を「副業」という迷宮へと誘いました。ネットに溢れる「誰でも簡単に」「初月から月収100万円」といった甘い言葉。私はその流行(トレンド)に文字通り飛び乗り、そして手痛い負債を抱えることになりました。
故・松藤民輔氏の言葉を思い出します。「コントラリアンで行こう!」。 かつてFXの画面越しに学んだはずのこの「逆張り」の視点を、私は日常生活の判断において、完全に忘れていました。
格言の解説:群衆の熱狂から一歩引く勇気
「コントラリアン」とは直訳すれば「逆張り投資家」ですが、その本質は「孤独を恐れない思考家」です。マーケットにおいて、誰もが確信を持って一方向に進んでいる時、そこにはすでに歪みが生じています。
松藤氏が説いたこの言葉は、ミスター円・榊原英資氏の「常識を疑え」「物事はほとんどグレーだと思え」という教えとも深く響き合います。世の中が「これが正解だ」と熱狂しているときこそ、あえて立ち止まり、その裏側にある真実に目を向ける。これこそが、資本主義の荒波を生き抜くためのセオリーなのです。
エピソードと考察:高額コンサルの裏側にあった「相手の視点」
私が副業を模索していた頃、複数の高額コンサルに申し込み、散財しました。今振り返れば、それこそが「順張り(トレンドフォロー)」の最たるものでした。「流行っているから」「みんながやっているから」という理由で、自分の頭で考えることを放棄(思考停止)していたのです。
投資ノートにある格言を、当時の自分に突きつけたいと思います。 「常に逆の立場で考えろ」
もし、私がコンサルを販売する側の立場だったらどうでしょうか? 本当に稼げる手法を、なぜ多額の広告費をかけてまで不特定多数に売る必要があるのか。彼らにとっての「ビジネス」は何なのか。 そこに気づくことができれば、「うまい話」の裏側にある「グレーな現実」が見えていたはずです。マーケットにおいて、大きなトレンドの転換点で利益を出すのは、常に流行の終焉を見極めたコントラリアンなのです。
人生の教訓としてのまとめ:負債を「知恵」に変えるために
私の苦い経験から得た教訓は、投資テクニックを遥かに超えたものでした。
- 「うまい話」は常に他者の利益のためにある 「逆の立場」で考えれば、自分に届く情報の意図が見えてきます。流行に便乗することは、他者の手のひらで踊らされることと同じです。
- 常識という名の「流行」を疑う 「老後はこうあるべき」「副業はこう稼ぐべき」という常識は、誰かが作ったトレンドに過ぎません。自分にとっての真実は、常にグレーの中にあります。
- 偏屈者(コントラリアン)として生きる 周囲と違う道を歩むのは怖いです。しかし、転換点で大きな価値を掴めるのは、群衆から離れて静かに思考を続けた者(マイノリティ)だけなのです。
おわりに
負債を抱え、挫折を味わったあの時間は、私に「自分らしい生き方」を模索するための高い授業料だったのだと思います。 「コントラリアンで行こう!」 この言葉は、人生の岐路に立たされた時の指標です。流行という霧の向こうに、本来の自分の道が見えてくるのだと思います。
皆さんには、人生の指標になる考え、言葉などはありませんか?


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